「ガール・ミーツ・ガール」が新刊で出て、読んでみたいなと思ったので、その前作のこの作品を読みました。誉田さんはミステリーが多いとは思うけど、ほとんど青春ものしか読んでいません。ミステリーも少しずつ読んで行こうとは思っています。
ロックバンド「ペルソナ・パラノイア」のギタリスト柏木夏美に惚れ込んだ宮原は、マネージャーとして、彼女を育てようと奔走する。夏美はバンドが好きで、バンド内のギタリストとしての活動に拘る。しかし、あるとき、夏美自身が憧れていたボーカルの城戸薫が自殺をしてしまう。夏美は塞ぎ込む。宮原と夏美は、薫のルーツを探す旅へ出た。
薫の死の真相を探すミステリーでもあるのかなと思っていたけど、結局は夏美の成長する青春ストーリーというのが型にはまる。夏美と宮原とのやり取りが面白い。わがままな夏美とそのわがままを聞いてあげる宮原。まさにタレントとマネージャーの関係。でもなかなか夏美に頭が上がらない宮原も少し情けない。でも、夢へ今まさに目指して突き進んでいる夏美と、元バンドマンで、今は自分の夢を諦めた宮原の対照的な立場だからこその2人の関係だろう。1人が輝いていられるのは、その周りに何人もの人たちの犠牲があってこそ。なかなか厳しい世界なんだなと思った。
またこの2人のやり取りが見られる続編が楽しみです。
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⇒ サキューン (01/01)
⇒ こういち (12/27)
⇒ まろまゆ (12/23)
⇒ モグモグ (12/16)
⇒ ばきゅら (12/07)
⇒ ちんたまん (12/03)
⇒ 機関棒 (11/24)
⇒ れもんサワー (11/20)
⇒ ゴリゴリくん (11/13)