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森に眠る魚/角田光代
評価:
角田 光代
双葉社
---
(2008-12)
Amazonランキング: 61244位
JUGEMテーマ:読書


読書期間:2009/3/25〜2009/3/29

[双葉社HPより]
東京の文教地区の街で出会った5人の母親。育児を通してしだいに心を許しあうが、いつしかその関係性は変容していた。――あの人たちと離れればいい。なぜ私を置いてゆくの。そうだ、終わらせなきゃ。心の声は幾重にもせめぎあい、壊れた日々の亀裂へと追い詰められていゆく。凄みある筆致であぶりだした母親たちの深い孤独と痛み。著者母子小説の衝撃作!
27歳でみんなより少し若く、初めて子供を持つことになる繭子。人見知りな息子一俊の母親の容子。ボランティア活動をしている瞳。子供を母親に預け、よく外出する千花。小学生の子供を持ち、不自由ない生活をしているが結婚前から付き合っている人と関係が断てないかおり。この5人の母親が中心となり、最初はママさん同士仲良くしていたのが、ちょっとしたすれ違いから歯車が合わなくなり、どん底に落ち込んで行ってしまうストーリー。

近所で、また子供が同じ幼稚園に通うことから仲良くなった容子、瞳、千花。そしてそのうち瞳、千花が妊娠し、繭子も初めての子供を授かり同学年になることから4人が親しくなる。繭子と同じマンションに住むかおりも先輩ママさんとしてさらに親しくなる。その5人が絡み合い、子どもの小学校受験という神経をすり減らすことにより、関係がぎすぎすしていく。この次第に変わる関係の描き方が素晴らしい。急にではなく、少しずつ少しずつ。読んでいて、ホラーよりも怖いと思ったほど。私自身は知らない世界だけど、何となくテレビなどで見ているような世界。それが本当にリアルに描かれていると思ったから。リアルほど怖いものはないのかなと思った。

その受験に対する母親は壮絶で、かおりの娘、衿香を見るとよく分かる。子供がここまで犠牲になるなんて本当にかわいそうだと思った。子供の将来のためというけれども、決して子供がそれを望んでおらず、親たちの自分勝手な思いが子供たちの重荷になっている。

最後、それぞれの名前は出てこないで「彼女」と表現されている。そこがもう究極に恐ろしく、救いようがない世界のように思えてしまった。その後のエピローグのような最後には少しほっとしたので良かったかな。
| か行(角田光代) | 11:45 | comments(2) | trackbacks(3) |
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| - | 11:45 | - | - |
TBさせていただきました。
>最後、それぞれの名前は出てこないで「彼女」と表現されている。そこがもう究極に恐ろしく、救いようがない世界のように思えてしまった。
最後の混沌は圧巻でしたね。
| 時折 | 2009/04/18 1:17 PM |
>時折さん
最初は仲の良い友達同士だったのが、次第にすれ違って行く様子が
非常にリアルでした。
そしてあの最後の文章には圧巻です。
| Yuki | 2009/04/19 12:17 PM |









http://hibidoku.jugem.jp/trackback/563
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| ナナメモ | 2009/04/19 8:39 PM |
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