人は生まれてからたくさんの物を贈られます。そしてそこには大切な人との思い出が詰まっています。そんな贈り物について描かれた12篇の短編集です。
「名前」
生まれて初めて貰うもの。それは「名前」。気に入らなかった自分の名前もその過程を知って、両親からの愛を感じる。
「鍋セット」
初めて一人暮らしをする日母親から「鍋セット」を貰う。それを使って、いろいろな料理を覚える。
「料理」
風邪をひいて寝込んだのに子供たちは自分の心配はしないで、「料理」のことしか考えない。しかし、翌朝起きてみると・・・。
特にこの3篇がお気に入りです。親や家族の愛には弱いです。「料理」では母親を不憫に思いながら、ラストでは涙が出そうでした。愛が溢れた温かい物語は好みです。「鍋セット」では引越しの時、おせっかいだと思っていた母親。しかし、時が経つにつれてそれがとても大切なことに思える。ボロボロになりながらも、あげた本人は忘れているけれども、いつまでも使っていることに、少しホロっときてしまいました。
人に贈ったり、人から贈られたり。形があるないに関わらず、いつまでも心に残るような贈り物をもらったりあげたりしたいと思いました。
⇒ ガトリング白銀 (01/11)
⇒ サキューン (01/01)
⇒ こういち (12/27)
⇒ まろまゆ (12/23)
⇒ モグモグ (12/16)
⇒ ばきゅら (12/07)
⇒ ちんたまん (12/03)
⇒ 機関棒 (11/24)
⇒ れもんサワー (11/20)
⇒ ゴリゴリくん (11/13)