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さがしもの/角田光代
評価:
角田 光代
新潮社
¥ 460
(2008-10-28)
Amazonランキング: 16062位
JUGEMテーマ:読書


読書期間:2009/1/5〜2009/1/6

[文庫裏表紙より]
「その本を見つけてくれなけりゃ、死ぬに死ねないよ」、病床のおばあちゃんに頼まれた一冊を求め奔走した少女の日を描く「さがしもの」。初めて売った古本と思わぬ再会を果たす「旅する本」。持ち主不明の詩集に挟まれた別れの言葉「手紙」など九つの本の物語。無限に広がる書物の宇宙で偶然出会ったことばの魔法はあなたの人生も動かし始める。
単行本では『この本が、世界に存在することに』というタイトルでしたが、文庫化する際に『さがしもの』というタイトルに変更になったようです。『この本が、世界に存在することに』という名前の方が良かったという方が多いですね。このタイトルも話の中に出てくるし、何故変えたのでしょう?それにしても、本好きにはたまらない本ばかりの短編集です。

「旅する本」
学生時代にお金に困って古本屋に売った本。「本当に売っていいの?」と言われ、その時は価値があるのか分からなかった。数年後、卒業旅行で行ったネパールで、自分の売った本を見つけた。最後の空白のページに自分で書いた絵があったのだ。

「だれか」
タイの小さな島でマラリアにかかって寝込んでいた。そのバンガローで見つけた文庫本。その本を読みながら、見知らぬ男の人の時間を読み取ることができた。

「手紙」
恋人と喧嘩をし、一人で泊まった温泉旅館。部屋の中で見つけた詩集。そしてその詩集に挟まっていた女の人の手紙。
 
「彼と私の本棚」
同棲していた恋人と別れることになった。本棚には自分の本と相手の本が混ざって入っていた。同じ本なのに、それぞれで1冊ずつ買ったこともあった。本棚を見て、今までの恋人との思い出が溢れてきた。

「不幸の種」
大学に入ったばかりの頃、恋人を家に招いた。その恋人が自分の部屋で読んでいたそ本。きみの本棚から拝借したと言われたが、その本を持っていた覚えがない。その後は不幸続き。台湾の占い師にその本が原因だと言われる。

「引出しの奥」
いろいろな男の子を家に連れ込んでは寝ていた。食事をおごってくれたり、家まで送ってくれたりすると断れないのだ。伝説の古本の話を聞いてから、古本屋で探している。そのときに古本屋で語学のクラスが同じ同級生に出会う。

「ミツザワ書店」
文芸雑誌の新人賞を受賞した。いつから小説を書いたのか等聞かれると、ミツザワ書店のことを思い出した。売り物の本をひたすら読んでいるおばあちゃんのことを。そして、実家に帰った時に10年ぶりにミツザワ書店を訪れることにした。

「さがしもの」
中学2年の頃、おばあちゃんが入院した。そして、母親にも誰にも内緒である本を探しほてしいと言われる。いろいろな書店に行き、必死に探すもなかなか見つからない。おばあちゃんは「もしあんたが見つけ出すより、わたしが先に死んだら化けて出てやるからね」と言う。

「初バレンタイン」
はじめてできた恋人に贈るバレンタイン。チョコレートでは芸がないと、自分が読んで感銘を受けた本を送ることにした。そして数年後、結婚相手である人の本棚には、自分がバレンタインに贈った本があった。彼も誕生日にもらったのだという。

「旅する本」「引出しの奥」「ミツザワ書店」が特に好きです。古本ってたくさんの人が手にとって、人の手を渡り旅していくというのが醍醐味だと思います。古本屋行って、何か特徴のある本を探してみたくなってしまいました。
| か行(角田光代) | 13:10 | comments(0) | trackbacks(0) |
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