三月の招待状/角田光代
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評価:
角田光代
集英社
¥ 1,470
(2008-09-04)
Amazonランキング:
35961位
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読書期間:2008/11/12〜2008/11/14
[集英社HPより]
新たな門出を祝う34歳の離婚式。
友人の風変りな離婚パーティで顔を合わせた5人の男と女。動揺、苛立ち、虚しさ、自分を取り戻そうとするのだが、揺れるこころが波紋をなげる。それぞれが見つける新たな出発を描いた長編小説。
学生時代から付き合っていて、何度か別れたが、3年前に結婚した正道と裕美子。2人は離婚するという。そこで離婚パーティーが行われた。学生時代の同級生、充留、麻美、宇田男が集まった。
正道は若い遥香と付き合い、裕美子は合コンに目覚めた。充留はノンフィクションを書きたいという夢を持つ毒舌ライターで8歳年下の恋人がいる。麻美は働いてすぐに結婚したが、子供ができなくて悩んでいた時期もあった。宇田男は大学時代に小説を出したが、今では覚えている人がいなく、今何をやっているのか不明な男。この5人んが正道と裕美子に離婚パーティーを境に変わっていく。
まだまだ学生時代のノリ、自分の思いを忘れないでいた。こういうの羨ましいなと思います。大学には行っていたけど、女子大だったからなのか、そういう大学っぽいノリなんてなかったし、卒業後はほとんど会うことがなくなってしまったので、まだまだ大人になりきれずにいる大人というのがちょっとだけ羨ましく思ってしまいました。でも彼らは変わっていきます。自分が自分なりの方法を見つけて、一歩前に踏み出そうとしていました。そういうところは良かったなと思いました。
しかし、宇田男は何考えているんだかという感じはしました。確かに今更だまされるというか妄想の世界に入ってしまう麻美も悪いのかもしれないが、そういうのを漬け込んでいるような感じがして、どうも好きになれなかったです。私は裕美子の意見に大賛成。だから充留も学生時代の思いを忘れないでいるのが不思議で仕方がなかったです。
コメント
私も宇田男については裕美子の意見に賛成。
あれはあかん男ですよ。
宇田男、はじめ「ウザオ?すごい名前…」って思ってしまいました。
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ちきちき | 2008/11/20 9:44 PM |
ウザオですか(笑)
でも顔がすごく良いのなら、嵌ってしまうかもしれないなとも思います・・・。
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Yuki | 2008/11/21 12:05 AM |
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