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ぽろぽろドール/豊島ミホ
評価:
豊島 ミホ
幻冬舎
¥ 1,470
(2007-06)
Amazonランキング: 283483位
2007/9/3〜2007/9/4

かすみの秘密は、頰を打つと涙をこぼす等身大の男の子の人形。男子にからかわれたり、教師にセクハラされると、彼の頰を打つのだ−。美しくも官能的で、残酷なまでの思いを人形に託した人たちの物語。表題作を含め全6話収録。
やっと豊島さんの本が読めたと思ったら、もう新刊が出てますね。
ペースが速い。
とりあえず、新刊は図書館で予約中ですが、また回ってくる頃には
次の作品が出てそうな気がします。

今回のこの作品は人形に対して自分のいろいろな思いを込めた人たちの話。
人形って、正直怖いイメージしかありません。
人の形ってやっぱり嫌な感じがします。ぬいぐるみなら好きなんですけどね(笑)
だから、それぞれの主人公の気持ちは全く理解できなかったけど
作品としてはなかなかいい作品だったなと思いました。

「ぽろぽろドール」
亡くなったおばさんの形見の人形。この人形は頬を叩くと涙を流す。
それを子供のころから気に入っていたかすみは、嫌なことがあると人形をぶって
泣かすことに快感を覚えていた。
人形をぶってストレス発散だったらいいかもしれないけど、
それが快感になっているのはちょっと怖い気がした。

「手のひらの中のやわらかな星」
過疎の山村の中学校から街の高校に進学した咲子は同じクラスの冬馬さんの
可愛さに憧れをもつ。そして同時に自分の容姿にコンプレックスを持つ。
冬馬さんそっくりの人形に着せるための服を自分で作るようになり
やがて文化祭の劇で主役を演じる冬馬さんの衣装を作ることができ、喜びを感じる。
人形を憧れの人と見立てて大事にするのは少なくはないと思います。
この程度なら全然痛くはないかな。
この話の続きとして、本物の冬馬さんと仲が良くなったりしたら明るい話なんだろうけど
そのまま元に戻って人形相手にするならやっぱり痛いかな。

「めざめる五月」
家を建てている間だけ転校しためぐむはあるとき坪内くんという少年に声をかけられる。
見せたいものがあるという。坪内くんの家に行って、見た人形は自分そっくりだった。
坪内くんは自分が好きだった人形にそっくりの人間に出会ったというのに
人形にしか相手にしない痛さ。
そしてそんな坪内くんを見て、自分がその人形になりたいと思っためぐむの痛さ。
これは二人も痛い人間がいて、なんだか辛かったです。

「サナギのままで」
製紙工場の後継ぎの坊ちゃんと、下女の娘であるわたしとの子供のころの思い出。
戦争に行く前にあった坊ちゃんの気持ちも気付かずに言ってしまった、ひどい言葉。
そのまま戦死した坊ちゃん。その後マネキン工場で働くようになり、坊ちゃんそっくりの
マネキンを作ろうとする。
この話が1番好きですね。取り返しのつかない後悔。
そして自分の作るマネキンに最初は少しだけ坊ちゃんと同じ部分を作る。
その切なさがよかった。そしてすべて坊ちゃんそっくりに作ったマネキンは
どこかにいるはず。78歳になった今もまだ出会えていないのがまたさらに切ない。

「君のいない夜には」
子供の頃から運命が欲しいと強く思う佑子。大学生になり、彼氏と同棲しているが
ネットオークションで人形を手に入れる。
彼氏にはうるさく言われるが、気にもせず次々と人形を手に入れた。
しかし、中古で買った人形には前の持ち主の手紙がついていた。
気持ち悪いとも思いもせず、人形に手紙を渡してあげる。
これは怖いなぁ。自分で人形を売っておいて、未練たらしく手紙を送ったり
売った人の家に行ったり。でもそんな人に人形と一緒に連れ出してくれと頼む方が
どうかと思います。う〜ん、分からない。

「僕が人形と眠るまで」
美しい顔をしていたこともありナルシストだったあきらが14歳の時に事故に遭い
やけどのせいで顔が醜くなってしまった。
当時いた彼女も周りの友人たちも以前と変わらずに接してくれる。
大学生になって東京に出て、秋葉原で彼女そっくりの人形と出会う。
これはよくわからなかったですね。このあきらも彼女の清乃も美しいものに
こだわりすぎているからなのか…。
| た行(豊島ミホ) | 21:48 | comments(2) | trackbacks(6) |
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| - | 21:48 | - | - |
やっぱり共感できませんでしたね。
この後どうなっちゃうんだろうという怖いもの見たさで、最後まで読んだ感じです。
人形を愛でる登場人物たち、痛々しかったですね。
私も「サナギのままで」が1番好きでした。
| 藍色 | 2007/09/09 2:52 AM |
>藍色さん
痛々しい話ばかりでしたよね。
でもその中でも「サナギのままで」が1番気持ちが理解できました。
| Yuki | 2007/09/09 1:46 PM |









http://hibidoku.jugem.jp/trackback/232
「ぽろぽろドール」豊島ミホ
ぽろぽろドール 豊島 ミホ 人形にまつわる6つの短編。 人形愛!うーん。人間の形をしているけど、感情もなければ言葉も喋らない、ずっとそのままの状態でいる人形に対してもつ密やかな気持ち。傍からみたらちょっと気持ち悪いです。そして物語の中にも出てき
| ナナメモ | 2007/09/08 10:37 PM |
ぽろぽろドール 〔豊島 ミホ〕
ぽろぽろドール豊島 ミホ 幻冬舎 2007-06売り上げランキング : 86378Amazonで詳しく見る by G-Tools ≪内容≫ 美しくも官能的で、残酷なまでの思いを人形に託した人たちの、切なくもまっすぐな物語。 (BOOKデータベースより)
| まったり読書日記 | 2007/09/08 11:03 PM |
ぽろぽろドール 豊島ミホ
イラストレーションは長井トモコ。ブックデザインは鈴木成一デザイン室。「パピルス」1号(2005年8月)〜10号(2007年2月)の不定期掲載に巻末書き下ろしの短編集。 美しくも官能的で、残酷なまでの思いを人形に
| 粋な提案 | 2007/09/09 2:53 AM |
「ぽろぽろドール」豊島ミホ
ぽろぽろドール豊島 ミホ (2007/06)幻冬舎 この商品の詳細を見る 痛い!なんて痛いんだ。歪んだ人物ばかりだが、何故かすいすいと読めてしまう。出てくる人たちとは絶対にお友達にはなれない。共感することも出来ない。な
| しんちゃんの買い物帳 | 2007/09/09 9:52 AM |
「ぽろぽろドール」豊島ミホ
ぽろぽろドール 表紙とタイトルにだまされました。かわいらしいお話かと思ったら、ものすごく痛くて、怖くて、エロティックで、容赦なく残酷で、驚きました。でも、豊島さんがただかわいいだけの話というのはないですよね。やっぱり豊島さんだったら痛くなくちゃ!?
| 本のある生活 | 2007/09/09 7:35 PM |
ぽろぽろドール 豊島ミホ
コンプレックスや不安、歪んだ愛など、いろいろな想いが入り混じった複雑な感情を、“人形”をキーとして描いた短編六編。 自我が芽生え始め、自分の身体に興味を持ち始めたばかりの子供達の揺れ動く心情や、全ての愛情を人形に託してしまった人など、少し歪な感情がと
| かみさまの贈りもの〜読書日記〜 | 2007/09/10 9:45 AM |
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