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空を見上げる古い歌を口ずさむ/小路幸也
評価:
小路 幸也
講談社
¥ 600
(2007-05-15)
Amazonランキング: 98031位
読書期間:2007/8/6〜2007/8/8

みんなの顔が<のっぺらぼう>に見える―。息子がそう言ったとき、僕は20年前に姿を消した兄に連絡を取った。家族みんなで暮らした懐かしいパルプ町。桜咲く<サクラバ>や六角交番、タンカス山など、あの町で起こった不思議な事件の真相を兄が語り始める。懐かしさがこみ上げるメフィスト賞受賞作!
小路さんのデビュー作が文庫化になったとのことなので読んでみようと思いました。
既読の「東京公園」や「東京バンドワゴン」とはまた一味違った作品でした。

10歳の息子がみんなの顔がのっぺらぼうに見えると言った。
兄の言葉を思い出し、兄と連絡をとった。
20年ぶりに再会した兄は、自分が子どもの頃のことを語り始めた。
兄も周りの人間がのっぺらぼうに見えると言う…。

38歳の兄が子どもの頃、昭和40年代、パルプ町という工場で働く人たちの街で
起こった不思議な出来事…。
急に周りの人たちがのっぺらぼうに見えるようになった恭一少年が体験した
ひと夏の出来事…。
恭一が交番で拳銃自殺をした警官を目撃した時から
友達が行方不明になったり、近所の人たちが次々に死んだり、人が変ったように
凶暴になったりするということが相次いだ。
のっぺらぼうに見えることを周りの誰にも言えない恭一だが
友達にはそのことを話す。
子どもたちが謎を解明しようとする冒険要素たっぷりの話でした。

少し子供の頃を思い出すような、とても懐かしい気持ちになりました。
子供のころはよく自分のお気に入りの場所を見つけては、秘密の基地と名付けて
遊んでいたような気がします。

のっぺらぼうに見えること自体不思議で、ファンタジー要素もありました。
結末もちょっと淋しいような気がしました。

でも今まで読んだ小路さんの作品とはまた違った、面白い作品でした。
恩田さんの「エンド・ゲーム」のような作品なんですね。
私はまだこっちは読んでいないので、いずれ読みたいと思います。
きっと恩田さんの本だから、いずれ読むでしょう。

どうやらシリーズと言うほどではないにしろ、続編っぽい作品も出ているようなので
そちらも読んでみたいと思います。
とりあえずは文庫化になったら読むという感じかな?

| さ行(小路幸也) | 18:35 | comments(0) | trackbacks(2) |
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「空を見上げる古い歌を口ずさむ」小路幸也
空を見上げる古い歌を口ずさむ小路 幸也10歳の息子・彰が「周りの人の顔がのっぺらぼうに見える」と言い出した。僕は18歳の時家族の前から姿を消した兄が言った言葉「いつか、おまえの周りで、誰かが『のっぺらぼう』を見るようになったら呼んでほしい」を思い出した
| ナナメモ | 2007/08/12 9:10 PM |
「空を見上げる古い歌を口ずさむ」小路幸也
空を見上げる古い歌を口ずさむ 昭和40年代のはじめ頃でしょうか。懐かしい風景がノスタルジックに描かれていました。製紙工場を中心とした町、学校の同級生のほとんどが社宅に住む子たちで、親は同じ会社に勤めていて、町中の多くが顔見知りというパルプ町。住んだ
| 本のある生活 | 2007/08/12 10:10 PM |
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