4年前に兄が出演した「田高マニア」に憧れて、軽音楽部に入部した啓人。ところが、入部した軽音楽部はほとんどが幽霊部員、そして先輩2人は練習もろくにせずに、タバコを吸っていた。そんな先輩2人はタバコではなくマリファナ、そして覚醒剤に手を出し、逮捕される。軽音楽部はそのまま廃部させられそうになるが、幽霊部員の伸太郎が校長室に殴りこみに行く。
こんなどん底の状態から始まる話。ここからバンドの仲間を探し、顧問の先生を探し、田高マニアに出演すべく練習に明け暮れる。技術は素晴らしいが、つい仲間に頭ごなしに怒ってしまう勇作、吹奏楽部の顧問が嫌で部活を辞め、好きな女の子に「いいかげんな人」と言われ見返したいと思っている徹。そして、誰もやりたがらない顧問に二つ返事で承諾してくれたカトセンこと加藤先生。啓人、伸太郎含め、みんな良いキャラです。それに啓人の憧れている亜季もまた、さっぱりした性格で、明るく軽音楽部を応援してくれる。少ししかいなかった仲間も、練習をやるごとに学校で音が鳴り響くごとに、応援してくれる人たちが増えていく。
これこそ青春小説です。話の内容的にはよくある話なのかもしれませんが、全然嫌じゃないですね。こういうの好きなんですかね、やっぱり。しかも、このままでは終わらないというのがまた面白い所です。最後「田高マニア」に出演している所なんか、えぇ!?と驚きましたとも。自分のクラスの生徒に裏切られてからルールに厳しくなった森先生の変化も見所です。ロックをやる人たちにとっては欠かせない洋楽だけど、私はほとんど知らないです。「うぃー・うぃーる・うぃー・うぃーる・ろっく・ゆー」くらいですかね(笑)洋楽を知っている人ならもう少し楽しめたのかもしれませんね。でも、知らなくても楽しめる作品であることは確かです。
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