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評価:
角田 光代
講談社
¥ 580
(2004-01)
Amazonランキング:
237870位
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読書期間:2007/3/10〜2007/3/11
角田さん初読みです。何から読んでいいのか分からなかったのですが、とりあえず図書館にあったので、借りてみたという具合です。最近はもう初読み作家さんはそんな感じで読んでます。
表題作「まどろむ夜のUFO」、「もう一つの扉」「ギャングの夜」の3作品収録。
「まどろむ夜のUFO」
夏休みに東京で1人暮らしをしている姉である私の所へ泊まりに来た弟・タカシとその弟が東京へ来るときに友達になった恭一と五日おきにデートをしている几帳面な私の友達のサダカくん。主に私を含めこの4人の夏休みの出来事。弟は私の知らない間に料理やジャムを彼女のために作り出かけていく。彼女に会いに来たといって東京に来るが、それが本当なのか嘘なのかも分からない。恭一も自分の生まれる前を覚えていると言うし、弟がいないのに平気で私の家に転がり込んで来たりと、謎ばかり。しかし、この中で同級生のサダカくんだけは現実的というか嫌になるほどきっちりしている。私は弟や恭一に出会うことによって、この規則的な生活が嫌になってくる。
「もう一つの扉」
同居人のアサコが突然姿を消した。しかし、お互い余り干渉しないためにいつ消えたのかもよく分からないほど。そして、メガネをかけた男がアサコを探していると訪ねてくる。そのメガネ男はアサコと一緒に以前見た河童を見たいと言う。そしていつの間にかアサコの部屋に住むようになる。同時に友達の恋人の修一も泊まりに来るようになる。引越しをした後もその生活は暫く変わらない。
「ギャングな夜」
小学生の私はよくおばに、母親に内緒で不動産屋に一緒に行ったり、知らない土地に行ったりしていた。そんな私は結婚する時に借りる部屋を何故か決められないでいた。
こうやってあらすじを書いていってもなんだか奇妙な話ばかりです。そして、結局はどうなったのか、結末というのがはっきりと書いてなくて、よく分からないというのが正直な感想だったりします。でもどの話も住んでいる家(主に借りているアパート)が重要度が高いですね。こういうのを読んでいると、自分も1人暮らしをしたいと思ってしまいます。やっぱり家は1度出た方がいいのかもしれません。奇妙な体験はしたくはないけど(笑)
⇒ ガトリング白銀 (01/11)
⇒ サキューン (01/01)
⇒ こういち (12/27)
⇒ まろまゆ (12/23)
⇒ モグモグ (12/16)
⇒ ばきゅら (12/07)
⇒ ちんたまん (12/03)
⇒ 機関棒 (11/24)
⇒ れもんサワー (11/20)
⇒ ゴリゴリくん (11/13)